カンタ刺繍ショール、ストール D

インドのベンガル地方に伝わるカンタ刺繍という技法を使った素敵なショールを見つけました。

カンタとは「刺す」という意味で、カンタ刺繍は古いサリーや腰布などを大切に慈しんで、布地を再利用する為のインドの伝統的な技法です。全て手縫いでチクチク チクチクとラリー(刺し子)をしていきます。

こちらのショールは、表側はシルクサリーを何枚も何枚も縫い合わせた何とも色鮮やかなパッチワーク。多種の柄の布が縫い合わせられたデザイン性の高い表地と、裏側はプリントの一枚布という全く違った表情を見せる2枚を合わせ、更にひと針ひと針丁寧に刺繍していくという、長い時間と手間のかかっているストールです。

綺麗に等間隔に並んだ針目も素晴らしいし、不揃いの針目もまた、いとおしい。どのくらいの時間を費やしたのでしょうか。作り手に思わず拍手したくなるニードルワークです。

サイズ 約90cm×220cm

糸が攣れていたり、絡んでいたり、切り方が斜めだったりしますが、手作りが故に作り手によって生まれるバラつきです。それも含めて理解し、楽しんでくれる方へお勧めします。